フリーのDLNAクライアントについて

 家にDLNAサーバ機能付きのNASが動いているのだけれど,このNASの中にあるファイルをPCで再生したい.そこで,Windows用でフリーのDLNAクライアントソフトを探してみた.

 結論からいうと,クライアントとして使えそうなのは以下の2つ.

それぞれについて,動かしてみた結果を示す.

DLNAサーバについて

 DLNAサーバは以下のものを利用している.

RDNLA + VLC

 まず,RDLNAは東芝のHDDレコーダ,RDシリーズ内に保存されている動画の一覧を取得するソフト.本来はRD用のようだが,DLNAを利用しているためかDLNA対応機器の情報も読み取ることができる様子.一方,VLCは一覧より取得したURIの動画を開き再生するメディアプレイヤー.この2つを組み合わせることで,DLNAで公開されているコンテンツを再生する.

 結果としては,RDLNAによる動画情報の一覧取得ができなかった.この記事によると,どうもTwonkyMediaとRDLNAとの相性が悪く,情報を取得できない様子.結局,VLCで再生するまでもなく使えませんでした.

Intel Tools for UPnP Technologies

 次に,IntelのサイトよりIntel Tools for UPnP Technologiesをダウンロードしてインストール.インストールされたツールのうち,以下の2つのを利用することでDLNAクライアントとして利用できる.

  • AV Media Controler
  • AM Media Renderer

前者はDLNAにより広告されている情報の一覧を表示し,後者は広告された動画を再生する.RDLNA + VLCと同様である.

 結果は,Controlerにより動画情報一覧を取得できたが,Rendererによる再生はできなかった.へなちょこPC上で動かしていたこともあってか,再生をしようにもPCが固まり反応がなくなる.結局タスクマネージャのお世話になる羽目に.

 もしかしたら,5分ぐらい待ってたら再生が始まるのかもしれないけれど,使い物にならないという意味では使えないので,検証はココで終了.

Intel Tools for UPnP Technologies + VLC

 と,ここまで良い結果が得られなかったわけだけれど,Intel Tools for UPnP Technologiesを使うことでリソースのURIは取得できているので,そのURIVLCから開いてみると無事再生することができました.ただし,URIの入力のために毎回画面を開く必要があったり,シークバーがなかったりと,使い勝手上ではいまいち.

結論

  • フリーのDLNAクライアントで使い勝手の良さそうなものはない.
    • (サーバがTwonkyMedia環境の場合)
  • 普通のファイル共有で動画ファイルを見たほうが楽.

という結論に落ち着きましたとさ.